Fiio M11に採用のSamsung Exynos 7872について

Fiio M11に使用されているExynos 7872 SoC(System ON Chip)についてFiioの方がまとめていたので紹介しようと思います。同チップはSamsung製のSOCで、同社のスマホに幅広く採用されていますが、DAPへの採用はこれが初めてです。

ちなみにSamsungは同じスマートフォンでも自社製のExynosとQualcomm製のSnapdragonを地域によって分けて搭載しています。

基本仕様

プロセスルールは14nm FinFET
2つの2.0GhZ ARM Cortex A73 をメインコアに持ち、A53コアをサブとして切り替えて実行しているようです。

性能

Qualcommがスマホ向けに提供しているSnapdragon 625と同レベルとのことなのでミッドレンジとなります。
しかしDAOを動作させるには十分で、3GB分のメモリと合わせて快適な動作を実現することができます。そのため、Fiioはホワイトリストを作成してユーザーにアプリインストールを許可するといったことをせず、素に近いAndroidでサードパーティアプリを動作させることが可能になったとしています。
また、14nm の比較的新いCPUコアのおかげで WiFi/Bluetoothがオフのときはスリープ時に50日間もの待機時間を実現しています。
この、DAPにしてはパワフルなSOCを使用することで、ALL TO DSD 、dynamic EQなどの新機能を実装することができたとしています。
本体価格が高そうですが、こういったいい部品を使用しているのが理由かもしれません。

The performance of Exynos 7872 is on the top list of music player’s SoC, and we also took full advantage of it and developed some new features such as ALL TO DSD (can transfer the PCM formats files to DSD), better dynamic EQ and decoding iSO tracks in DST codec, etc. All of these better experience and sound quality are brought by the high performance SoC.

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする